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非変性2型コラーゲン

非変性2型コラーゲンアイコン

成分
10秒解説

2型コラーゲンは動物の体に存在しているコラーゲンの一種で、関節軟骨の15~20%を占めている成分。その中でも、非変性2型コラーゲンは体内に存在しているものと同じ構造のまま(変性させずに)抽出したもので、経口摂取した場合でも分解されず、そのままの状態で吸収されるという特徴を持っています。
膝関節のサポート効果や、関節炎の予防・改善効果があると言われている成分です。

こんなお悩み・健康効果に

  • 関節炎の予防・改善
  • 関節痛の予防・改善
  • 関節リウマチの改善
  • 関節の機能性サポート

非変性2型コラーゲンとは

関節軟骨に多く含まれるコラーゲンの一種で、
関節機能のサポートや関節炎の予防・改善などに有効です。

非変異性2型コラーゲンは動物の体を構成しているコラーゲンの一種で、関節軟骨に多く含まれている成分です。軟骨の弾力や関節のスムーズな動きを支えており、関節炎や関節痛の予防・改善などの効果があると言われています。
2型コラーゲンは、本来の構造を保ったまま抽出した「非変性2型コラーゲン」と、熱などによって構造を変化させた「変性2型コラーゲン」の2種類に分けられます。非変性2型コラーゲンは体内に存在しているものと同じ強固な構造を持っているため、胃で分解されることなく、そのままの状態で体内に吸収されるというのが特徴です。
2型コラーゲン自体はさまざまな食材に含まれていますが、加熱した際に変性してしまうため、特殊な技術によって抽出されたサプリメントからしか摂取することができません
人間の体内に存在する2型コラーゲンは加齢に伴って減少し、60歳には約1/3ほどに減ってしまうというデータがあります。2型コラーゲンの減少によって関節の機能低下や関節痛・関節炎などが引き起こされてしまうので、膝に関する悩みや不安を抱えている方は積極的に摂取することが望ましいでしょう。

期待される効果・作用

関節痛の予防・改善

関節痛は、骨のクッションの役割をしている軟骨がすり減り、骨同士が擦れてしまうことで起きる症状。加齢などによって軟骨の主成分である2型コラーゲンが減少すると、こうしたトラブルが起きやすくなってしまいます。非変性2型コラーゲンを摂取すると軟骨の修復が促されるため、軟骨の弾力が回復し、関節の機能が改善すると言われています。

関節炎の予防・改善

非変性2型コラーゲンは関節炎の予防・改善にも効果があります。関節炎の原因は加齢やや肥満、循環障害、外傷などによる関節軟骨のダメージ。非変性2型コラーゲンの摂取によって関節軟骨を修復し、関節の機能が回復されれば、関節への負担を軽減することに繋がります。

関節リウマチの改善

非変性2型コラーゲンには関節リウマチを改善させる効果があると報告されています。関節リウマチは関節軟骨を構成している2型コラーゲンへの異常免疫反応によって起きる自己免疫疾患ですが、経口摂取した非変性2型コラーゲンは免疫機能に働きかけ、関節に対する免疫の攻撃を防ぐことがわかっています。

こんな方におすすめ

非変性2型コラーゲンは関節軟骨の修復を促し、身体活動に欠かすことができない骨や関節を正しく機能させる働きを持っています。そのため、関節炎や関節痛を予防・改善したい方や関節リウマチの症状を改善したい方、関節の機能に不安のある方、膝に大きな負担のかかる仕事やスポーツをしている方などにおすすめです。
また、今のところ特に気になることはなくても、高齢の方や、自分の足で歩く機能を長く維持したい方は非変性2型コラーゲンを摂取するように心掛けると良いでしょう。

非変性2型コラーゲンは、1日あたり10mg以上摂取することが望ましいと言われています。これは、他の関節に良いと言われている成分(グルコサミンやコンドロイチン)の推奨摂取量と比べてかなり少ない数値。サプリメントからでしか摂取できない非変性2型コラーゲンですが、飲む際の負担や手間が軽くて済むというのは嬉しいポイントです。

考えられるリスク・
副作用

非変性2型コラーゲンの摂取については安全性が確認されており、リスクや副作用はほとんど報告されていません。非変性2型コラーゲンのサプリメントを販売している各メーカーでも過剰摂取の臨床試験を実施していますが、問題ないことが確認されています。
ただし、アレルギー体質の方や妊娠中・授乳中の方が摂取した場合の安全性については信頼できる十分な情報が見当たらないため、医師に相談の上で判断するようにしましょう。

非変性2型コラーゲンを含む食べ物

2型コラーゲンには、体内に存在しているものと同じ構造を保っている「非変性」と、構造が変化した「変性」の2種類があります。2型コラーゲン自体は動物の軟骨に含まれている成分ですが、コラーゲンは加熱調理によって構造が変化してしまうため、非変性2型コラーゲンを摂取するには特殊技術によって抽出・生成されたサプリメントを摂取するしかありません。

発見・研究の歴史

非変性2型コラーゲンを発見したのは、ユージン・ムーア博士という米国の科学者。彼の娘は8歳の時に若年性関節リウマチを発症し、20代後半には自分の足で歩くこともできないほど悪化してしまいました。ムーア博士は大切な娘の膝を治したい一心で情報を集め、ニワトリのコラーゲンが関節の症状を改善するという研究データに注目しました。それから試行錯誤を重ねることで「コラーゲンは加熱調理すると高価がなくなってしまう」という問題を乗り越え、ついにニワトリの軟骨から非変性2型コラーゲンを抽出する方法にとどりついたのです。
この発見によってムーア博士の娘、アン・マリーの膝は改善。その後も非変性2型コラーゲンの研究は進み、数々の臨床試験を経てサプリメントや健康食品として販売されるようになりました。

非変性2型コラーゲンに関する研究情報

【1】ハーバード大学医学部で、90日間にわたって関節リウマチ患者に非変性2型コラーゲンを経口摂取してもらうという臨床試験を実施。その間、リウマチ患者に関節痛や腫れが発生する頻度を評価したところ、50%以上の患者に改善が見られました。また、手足の硬直や握力なども合わせて評価したところ、10名中6名の症状が改善。この結果から、関節リウマチの諸症状を改善させる効果があると示唆されました。
Trentham DE,Dynesius-Trentham RA,Orav EJ,Combitchi D,Lorenz C,Sewell KL,Hafler DA,Wein-er HL:Science,261,1727-1730(1993)

【2】関節炎誘導試験薬を投与したラットを3群に分け、1日50mg/kgの熱変性Ⅱ型コラーゲンを継続投与した群と、Ⅰ型コラーゲンを継続投与した群、コラーゲンを投与しない群で比較検討を実施。その結果、熱変性Ⅱ型コラーゲンを投与した群は、その他の群と比べて関節の腫脹および炎症が抑制される傾向が確認されました。
https://www.rdc.nipponham.co.jp/material/ma_col2.html

参照・引用サイトおよび文献

「機能性研究レポート 非変性2型コラーゲンの関節炎に対する改善効果|塩島 由晃,田澤 茂実, 森山 浩義」
(http://www.a-kusuri.co.jp/news/persons/professor/pdf/uc_text.pdf)

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